深海DIARY

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【アルバム感想】『Noizy Beat』 ZYYG

ZYYG 2ndアルバム 

1996年2月26日 リリース

 

Noizy Beat

Noizy Beat

  • アーティスト:ZYYG
  • ビーグラム
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収録曲

01 JULIA
02 Noizy Beat
04 REAL IMITATION
05 最初で最後のLove song
06 Dreamer
07 POOR BOY
08 たった一度のHonesty
09 NO MERIT LOVE
10 Ecstasy
11 ぜったいに誰も

概要と感想

ZYYGの2ndアルバム。
第二期ZYYG初のアルバムとなる。ライナーノーツ付き。
ライナーノーツによるとデモ約50曲から20曲を候補に絞り込み、最終的な11曲を収録したとのこと。
英国パンク、ニューウェーブグラムロック、ビートロック等、様々な音楽ワードが飛び交ったとも書かれている。
 
前作『GO-WILD』では栗林誠一郎がイニシアティブを取って制作されていたが、今作では高山征輝がイニシアティブを取り作詞はもちろんのこと、作曲も多く手掛けた。
また、後藤康二もM06、M07、M09、M10と作曲を手掛けている。
M11は織田哲郎提供。
 
全編曲がZYYG名義となり、先行シングル同様、バンド感が全面に押し出されている。
思えば2作目にして編曲にBeingクリエイターが手を加えず、自作に特化させたのも珍しいような気がする。その為か、ビーイング系アーティストというよりは、独自色が強い。
 
第一期(前作)まではラフなビジュアルだったが、今作はメイクからファッションまでキメたようになり(英国グラムっぽい)、とにかく前作までとは違う、ZYYGの新たなる姿が現れている。
 
前作と同じく提供曲をアルバムの最後に持っていき、自分たちの音楽を聴かせにいった(?)ような曲順だが、本作のアルバムはあのヒットメーカー織田哲郎の曲に喰らいつく勢いで1曲1曲にインパクトのある出来栄えになっている。
どの曲をA面B面にしてシングル化していてもおかしくないようなアルバム。
 
第一期ZYYGはロックという音楽ジャンルでは同じ方向を向いていたものの、細かい部分では同じ方向へと向いておらず、結果、栗林が脱退という流れになったが、今作では高山が主導権を取りつつ、他のメンバーも同じ方向に進み、そしてお互いがインパクトを与えて制作したような、正に意欲作
 
シングル曲が気に入ればアルバムもすぐにフィットするのではないだろうか。
熱いビート・ロックを中心とした本作は90年代を代表するビートロックアルバムに相違ない、傑作

Pickup Songs

01 JULIA

曲の感想はシングル感想を参照。

02 Noizy Beat

混沌とした世の中でも、くだらない世の中を踏みつけて、生きていくしかないだろう、とアウトローに開き直った?ような解放感のあるロックナンバー。
ギターのピック・アップに向かって叫んだ(絶叫した)イントロが印象的。
サビの突き抜けた伸びの良い解放感のある歌声とメロディーに吸い込まれる。
 
地味に注目なのが、この曲のアレンジの斬新な感じ。
曲のメロディーが変わる箇所以外、ずっとノンストップに弾き続けているギターがとても印象的。
サウンドだけでいうとUKパンクっぽいんだけど、音の鳴り方とテンポを変えればスラッシュっぽくもあり、ビートロックっぽくもある、というか。なんというか、説明が難しいのだが、このアレンジは非常に斬新ではないだろうか。
 
最後のアーミングプレイもカッコいい。とにかくギターがカッコいい。
 
ただ個人的にはこの曲を1曲目にしてJULIAを2曲目にした方がアルバムのインパクトがあったようにも思う。

 

Noizy Beat

Noizy Beat

03 Rendezvous

アカペラで始まるのが印象的なポップスで疾走感のあるロックナンバー。シンプルな演奏だが、ビートを効かせたロックってこんなのだよな、と思わせてくれるようなノリの良さが特徴的。随所に盛り込まれた跳ねるキーボードが良いアクセントになっており、この辺が巧いことBeingのゲストミュージシャンとフューチャーしてるなぁと感じる。編曲ZYYGが故にできたことなのだろうか。Beingらしくオケヒ連発してても、それはそれで面白いんだけど
 
キーボードが一括クレジットなので、池田大介さんか加藤貴也さんか、はたまた両名が一緒に参加しているのかは分からないけど、この曲はキーボードの音があるからこそ、ポップなビートが活きるし、グラムっぽくもあるゴージャスさ。
Rendezvous

Rendezvous

04 REAL IMITATION

スカビートを取り入れたロックナンバー。ギターのリフがウネり、軽快でカッコいい。こんなギターを弾けたら楽しいんだろうな、とこの曲を聴くたびに思ったりする。
テンポが速く、勢い十分な曲だが、それに乗せた歌詞が中々面白く、リズムの良いワードが並んでいて、上手くハメたなぁと。
でも最後に自分らしく勝手に生きてやる」で終わらすのが高山さんらしいのかな。

 

REAL IMITATION

REAL IMITATION

05 最初で最後のLove song

曲の感想はシングル感想を参照。
アルバムバージョンとしてミックスダウンし直している
アルバムのサウンドに合わせてか、キーボードを薄め、バンドの音を前に出したようなミックスに。
 
個人的にはシングルバージョンの方が好き。ちょっとアルバムバージョンはアルバムの音に合わせたは良いものの、ポップさが薄れ、結果的にメロディーがこもって良さを伝わりにくくしてしまったような印象。
最初で最後のLOVE SONG

最初で最後のLOVE SONG

06 Dreamer

YouTubeに公開されたZYYGのドキュメンタリー動画にて、ZYYGの3曲を選ぶなら、という質問に、ンバー全員がこの曲を挙げている
どのバンドにも、この曲をやるために生まれてきたのでは、という曲が1曲はあるとは思うが、ZYYGは正に、この曲をやるために生まれてきたのではないだろうか。
 
「夢を見ている奴らに送るぜ」と発言した日本のロックスターがいたがこの曲は夢を諦めた奴に送るようなロックナンバー。
 
ZYYGメンバー全員がこの曲を挙げたのも納得できる、4人の個性がぶつかり合って生まれた大名曲。サウンドも素晴らしいが、何よりも歌詞が素晴らしい。
 
YouTubeに公開されたドキュメンタリー動画にて、この曲に対し高山さんが、「歌詞の一つ一つがありきたりではなく良い表現ができた」と語っているが、まさにその通りだと思う。
 
“明日目覚めて臆病を着替えたなら 心ふちどる夢に 賭けてみるさ”
 
 
ってフレーズには心打たれるものがあった。
 
"やりたいことは捨て去り あくせくと働いても この腕にはなにも残っていない”って詞を聴くたびに胸を打たれる今日この頃。
 
後藤康二作曲。レコーディングの際に高山さんと後藤さんの意見が合わず、高山さんが帰ってしまったらしい。
Dreamer

Dreamer

08 たった一度のHonesty

壮大なロックバラード。この曲もよく聴けばキーボードが良いテイストしている。
栗林誠一郎のいた1期でもバラードは歌っていたけど、やはり高山さんにはこの曲のようなバンドサウンドで歌いあげる、熱く唱う、熱唱した方が似合っている。
 
ギターソロ後の
 
“失くした昨日より 頼りない永遠(とわ)より
憧れたちに 賭けてみなよ そして微笑んで”
 
って熱く歌いあげる部分は、本作を中学生の頃に聴いて以降、ずっと胸に残る。
作品を締めるようなバラードなんだけど、これで作品が終わらないのが流石というべきか。
たった一度のHONESTY

たった一度のHONESTY

09 NO MERIT LOVE

ライナーノーツに「仮タイトルは『気分はT.REX~テレグラム・サム風』」と書いてあるが、その通り、グラムロックな雰囲気漂う横ノリロックナンバー。
ギターのウネリ具合とかドラムのリズムや随所であるクラップ(手拍子)など、グラムさ全開。
サビのリズムとかまんま、すかんちマルコシアスバンプが演奏していてもおかしくないような気がする。
 
偶然か狙ったのかは知らないが、『NO RETURN LOVE』と似たタイトルで且つ、同じような横ノリなロックソング(横ノリは筆者が勝手に思っている)。
歌詞も『NO RETURN LOVE』と同じくはっちゃけたノリで英単語を多用したハジけっぷり。
 
筆者は勝手に『NO RETURN LOVE』の分家ソングだと思ってるんだけど、どうなんでしょうね。
NO MERIT LOVE

NO MERIT LOVE

11 ぜったいに誰も

曲の感想はシングル感想を参照。
タイトルにスペースが無くなった。