深海DIARY

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【アルバム感想】『BEST OF BEST 1000 WANDS』 WANDS

WANDS 5thベストアルバム

2007年12月12日 リリース

BEST OF BEST 1000 WANDS

BEST OF BEST 1000 WANDS

  • アーティスト:WANDS
  • ビーグラム
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『BEST OF BEST 1000 WANDS』

収録曲

01 時の扉

02 愛を語るより口づけをかわそう

03 世界中の誰よりきっと 〜Album Version〜

04 もっと強く抱きしめたなら

05 世界が終るまでは…

06 恋せよ乙女

07 Secret Night 〜It's My Treat〜

08 Jumpin' Jack Boy

09 WORST CRIME〜About a rock star who was a swindler〜

10 Same Side

11 DON'T TRY SO HARD

概要と感想

WANDS5枚目のベストアルバム。

ビーイング創立30周年記念として企画された『BEST OF BEST 1000』シリーズの一環としてリリースされた。

タイトルの「1000」は税抜き価格の定価1000円を表し(当時は税込み1050円)、スペシャルプライスでのベストアルバムであることがアピールポイント。斉田才によるライナーノーツ付き。

 

またマスタリングエンジニアの記載がなく、リマスターという宣伝も行われていないようで、リマスターの有無は不明。

 

5枚目のベストアルバムということで、解体前のオリジナルアルバムと数が並んだ。

 

1期2期、つまりは上杉昇ボーカル時代だけで構成されたシンプルなベスト盤。

1期といっても大島アレンジ曲抜きで大ヒットしたM04が収録され、ほぼ2期オンリーと言っても良い。

3期についてはライナーノーツで若干触れているが、選曲はされていない。

 

ちなみにライナーノーツには「Secret Night 〜It's My Treat〜」は「長戸が気に入って音源化」とあるが、『at the BEING studio』では「上杉が気に入った」と作品化の経緯に齟齬があるが、後のインタビューや自伝では上杉自身が気に入って長門プロデューサーに掛け合っていた、とされている。

このように、ライナーノーツには若干情報が食い違っている記述がある(この傾向は他のライナーノーツでも見られる)。

 

全11曲という、WANDSのベスト盤では最小の曲数であり、『complete of WANDS at the BEING studio』から更に厳選された、正に廉価版と言えるような内容。

3期の楽曲は選ばれず、上杉昇が在籍した時代だけに焦点を絞ったのは分かりやすいものの、収録曲の少なさもあって一番ベスト盤としてはボリューム感が無い。

 

他のベストアルバムと違い、未発表曲が収録されていないものあって、今となっては税抜き1000円で購入できること以外は長所が無いようにも思うが、一つ気になるのがM02「愛を語るより口づけをかわそう」の音源。これ、明らかにミックスが違う気がする。

 

・別ミックス?M05「愛愛を語るより口づけをかわそう」について

シングル盤・アルバム『Little Bit…』の音源・その他ベスト盤での音源とも聴き比べたが、この『BEST OF BEST 1000 WANDS』での音源だけ、サウンドの鳴り方が違う。

 

具体的には、音が全体的に解放感があるということ。冒頭のダダダンッてドラムからして鳴り方が違う。ドラムのアタックが薄く、リバーブも通常のよりもある。

ギターも通常のものより距離感があって柔らかさがある。

キーボードももっと跳ねた感じがする。

ベース音が通常よりも薄まった代わりに、全体的にカラッとした解放感があるのだ。

 

この音源と通常の「愛をかたるより~」を比べると、通常音源の方がノッペリしているように聴こえる。

やはり一番の違いが分かるのはドラムの音(通常のはドラムのリバーブが切られている)。

 

『WANDS BEST 〜HISTORICAL BEST ALBUM〜』に収録されているリミックス音源とも違う(ギター音のチャンネル分けで判断出来る)し、リマスタリングの有無だけでここまで音の鳴り方が変わったとも思えない(本ベスト盤の他の音源も詳しく聴いてみたが違いは無いように思う)。

 

筆者はこの『BEST OF BEST 1000 WANDS』に収録されている「愛を語るより口づけをかわそう」のミックスが一番好み。

 

そうなると、この楽曲だけノークレジットでリミックスされているか他のBeing系アーティストのように初期ミックス的なのがあって流通していた?、もしくは『BEST OF BEST 1000』シリーズではFIELD OF VIEWのベスト盤において「FIELD OF VIEW音源」としながら「View」音源が収録されていたような収録ミスなのだろうか。

 

この別ミックス?の件に関しては、検索してみても一切同じような指摘が無く、他者のブログ等でも取り上げられていないので、筆者のブログに記述してみた次第である。

 

                                      参考になるかわからないがGif

1シングル音源・2アルバム(Little Bit…)音源・3ビースタ音源・4BEST OF BEST音源

 

この別ミックスの件に関して、何か少しでも情報があれば、この記事のコメントか筆者のTwitterにでもリプライして情報を求ム。