深海DIARY

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【アルバム感想】『3 SONGS』 TUSK

TUSK 1st ミニアルバム

 

1996年03月16日 リリース

 

 

曲目

01 GO IN MORE AND MORE

02 CAST

03 WARNING FROM STARDUST

概要と感想

ZI:KILLのボーカリストTUSKのソロデビューアルバム。3曲と少ない内容だが、アルバムの帯には「3 Numbers Include Mini album」とあり、一応アルバムという形でリリースされている。ZI:KILLの解散(94年)から約2年後のリリースとなった。

VOWWOWでおなじみ山本恭司(Gt・Key・Back Vocal・プロデュース)、ZIGGY戸城憲夫(Ba)、D'ERLANGER、そしてTUSKと同じZI:KILLのメンバーでもあった菊地哲(Dr)の三人が演奏で参加。

 

戸城憲夫とはその後THE SLUT BANKSを結成。

菊地哲とは板谷祐名義でCRAZEに4人目のボーカリストとして加入するなど、後のTUSKのルーツが分かる。

というか、菊地哲もサポートでTHE SLUT BANKSに参加していた時期があるのでほぼスラバンなメンツ。

 

演奏陣が非常に豪華ZI:KILLが好きだった、またはTHE SLUT BANKSやCRAZEなどでTUSKを知った、って人に対して期待を裏切らない1枚。

本作を発売した同年(96年)にTUSKはAMNESIA、そしてTHE SLUT BANKS加入とアクションの多い年であり、ZI:KILL解散から2年。95年にはCRAZEのコーラスやSIONのトリビュートアルバムに参加していたりしたが、ボーカリストとして色々と模索をしていた中で作られた1枚なのかな、と思った。

 

ただ山本恭司を擁して3曲中2曲がスローナンバーでアグレッシブなロック曲はM01のみというのは寂しいところ。まぁロックの魂はAMNESIATHE SLUT BANKSに回していたのかも。

 

余談だがこのアルバム、某中古ショップではバーコードに「ツスク」と登録され、そのまま「つ」の場所に置かれていることが非常に多い。が、これは間違いで「タスク」である。しかし、その某ショップのネット通販サイトには「Tuku(EX.ZI:Kill)」と登録されている始末・・・。

TUSKってそのまま英語でタスク=牙って意味があるし『ジャガーの牙~TUSK OF JAGUAR~』っていう高崎晃のアルバムもあるぐらいなのに・・・なぜ某ショップでは間違ったまま登録されているのだろうか。

Pickup Songs

01 GO IN MORE AND MORE

TUSK作詞作曲,

本作のCDジャーナルの説明にもあるようにグランジロックなテイストのあるパンチの効いたロックナンバー。

96年前後といえば日本でもグランジロックが本格的に演奏されていった時期でWANDSなんかもグランジ路線に進んだ頃だが、そういう音が好きなら聴いてみて損はないのではないだろうか。

しゃがれたように歌うTUSKの歌声は魅力的で、男臭さもある。

山本恭司の揺れるような渋みのあるギターは注目。そしてそれに負けじと演奏する戸城・菊地両名のビート感も素晴らしい。

02 CAST

TUSK作詞。戸城憲夫作曲

70年代後半~80年代初期の英国ニューウェーブ感やニューロマンティックスの漂う怪しげなスローナンバー。

チェロとキーボードが全面に出たアレンジと暗くDavid Sylvianのように歌うTUSKが艶めかしい雰囲気を醸し出している。

個人的に戸城さんってイケイケなロックンロールな曲を作るイメージが強いから、ここまでスローで怪しげな曲を作曲するのは意外だった。

チェロを演奏しているのはG-クレフの柏木広樹

パーカッションにはソウル・フラワー・ユニオンJah-Rahと豪華。

03 WARNING FROM STARDUST

山本恭司率いたBOWWOW『WARNING FROM STARDUST』(82年)に収録されているタイトルチューン「WARNING FROM STARDUST」のカバー

なので作詞は 森雪之丞。作曲は山本恭司。

オリジナル版はザクザクと刻むギターリフが印象的なアップテンポなロックナンバーだったが、今作ではシンセとキーボードを駆使した壮大な聴かせるバラードナンバーになっている。

打ち込みが中心だが、そこから聴こえる山本恭司のギターは圧倒的な貫禄。

シンセサイザーに北城浩志が参加。

 

このアレンジからヒントを得たのかどうかは不明だが、再結成したBOWWOWで初期BOWWOWの曲をセルフカバーした『ANCIENT DREAMS』(97年)では、本作でのアレンジに似たようなバラードチックになって収録された(打ち込みというよりアコースティック寄りに)。