ZYYG 4thシングル
1994年4月23日 リリース
- 概要
- 01 NO RETURN LOVE
- 02 Over the black fence
- 03 NO RETURN LOVE(オリジナル・カラオケ)
- 04 Over the black fence(オリジナル・カラオケ)
概要
ZYYGの4thシングル。
今まで、ジャケットやPVに登場しつつもメンバークレジットがなく、扱いがあいまいだったギターとドラム。その枠に後藤康二、藤本健一が正式に加入し、1stアルバムのメンツが揃った。とはいえ、このシングル盤にもメンバークレジットはない。
グンゼ「YG」のCMソング。ZYYGと「YG」のタイアップ、というのは文字的に狙ってたのだろうか。
裏面には4人の写真が写っている。
01 NO RETURN LOVE
ギターとドラムに正式メンバーが決定し、その勢いを反映させるのかな、と思いきや曲調を変えて今までにない感じの横ノリR&R風(筆者の主観)な1曲。
シングル4枚目にして、こういうのも出来るんだぜ!的なものを狙ったのだろうか。
最初はあまり煮え切らない曲調に苦手意識を持っていたのだが、聴き込むと段々横ノリなビート感が癖になってくる。
ギターソロ後のラストサビ部分でピロリンと音がなるんだけど、これがいまいちわからない。ラストサビでしか鳴らないし。最初ミスかと思ったんだけど、アルバムでも鳴ってるし。肝なんだろうか。
歌詞に関しても今までとは違い、だいぶはっちゃけたノリでギターソロ前にMy Angelッッ!と叫んだりとてもファンキー。
02 Over the black fence
これまた今までにはなかったようなドッシリとしたヘビーナンバー。「One Night Heaven」に通ずるようなヘビーさだが、「One Night~」と違い、サビのメロディーと高めにコーラスする栗林が迫りくるようなスリリングな感じに。それが良いテイストだと思う。
歌詞では工場を舞台にしたアウトローな感じで歌詞だけ見れば『SWEET PUNKS』に収録されていてもおかしくない。
高山征輝は「渾身」でもそうだが、工場の風景をとてもリアルに描写しており、身近に工場勤務の方がいらっしゃったのだろうか。
時代に染まらない、魂はゆずらない、生きていく意味を確かめる、と表現している歌詞は、今の世の中でも通用するアウトローさであり真理じゃないだろうか。「壊したい現実」以上に壊そうとしている歌詞だ。
「だらだらと過ごしたくない」と歌われるフレーズ、歌詞カードを見ると「DADA²と過ごしたくない」と書いてあって、こういう発見ができるのが歌詞カードの醍醐味だよなって(ていうか凄い表現)。
03 NO RETURN LOVE(オリジナル・カラオケ)
カラオケ音源をよく聴くと、後ろの方で微かにキーボードが鳴ってたんだなぁとか思うのだが、気になる点が。
2番が始まる歌いだし「これから~」の部分、高山さんの声が小さく入ってるんだけど、これってミスじゃなく正常なんだろうか。
1番の歌いだし部分には高山さんの声がなく、2番の部分だけ声が入ってるんだよね。
普通の音源を聴いても、2番の該当部分は高山さんの声が2重に処理されてないように聴こえるし・・・。
04 Over the black fence(オリジナル・カラオケ)
このカラオケ音源もよく聴くと全編に渡ってアコギをジャラジャラとかき鳴らしていたんだなっていうのが分かる。
サビではだいぶ高めに栗林がコーラスをしており、迫力がある。