深海DIARY

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【ライブ感想】『ZYYG 〜30th Anniversary〜 LIVE ROCKIN’ HIGH 2023 『RE:』』@hills パン工場 2023年5月20日

『ZYYG 〜30th Anniversary〜 LIVE ROCKIN’ HIGH 2023 『RE:』』@hills パン工場 2023年5月20日

 

注意 この文章は5月20日~21日にかけて執筆したものです。その為、時系列、日付等一部表現が適当でない場合があります。文章は執筆当時から変更しておりませんので、ご了承ください。

またセトリやMCは完璧に覚えていませんのでニュアンスミス等がある場合があります。

 

雨が上がった翌日は、どうも花粉が多く飛びます。

日に日に気温も上がる中、イネ科花粉も私に猛威を振るい、コロナ云々以前にマスク必須な日々です。鼻がムズムズ。目もカユイ。

 

さて、一昨日初めてhills パン工場 へ行き寺尾広・BAADが出演した『<Thursday LIVE 〜寺尾広プレゼン企画〜>』を見に行ったのですが、1日置いて、次はZYYGの番でした。

 

 

・〜緊急告知〜 ZYYGデビュー30周年となる来年2023年5月、ライブ予定!!

公式からこうアナウンスされたのは3月頃。

ZYYGはライブ前日の2023年5月19日をもってデビュー30周年を迎えました。

それに伴い行われる今回の大阪公演。

 

2019年に再結成したものの、新型コロナウイルスの影響によりライブも多くが中止する事態に。これにより、大阪公演は実に3年ぶり、対面でのライブとして実施されました。

 

実は行くかどうか非常に迷ったんですよね。

BAADのライブ記事に書きましたがライブハウスの仕切りが高くて。

 

ただ、ZYYGは間違いなく自分のロックスピリッツを引き出したバンドの1つですし、このブログで最初に取り上げたのがZYYGだったぐらいには思い入れもあったんで、勇気を出して行ってみよう、と思ったわけです。

 

結果的に、木曜日に時間が空いていて、当日券も販売してるってことで、下調べも兼ねて見てみたいとBAAD再会ライブを参戦し、パン工場の雰囲気も味わえたので、今回は前回よりもリラックスしながら向かいました。

 

16時頃、hills パン工場へ到着。

開場30分前でしたが、事前にグッズ販売+当日券販売が行われていたのもあってか、多くの人だかりが。

この時点でBAADより多かったと思う。

 

例によってチケットを貰い、開場まで待機。

野球アプリを眺め、森下選手(阪神)がサヨナラ打で劇的勝利の速報を見て歓喜するわけですが・・・。

 

16時30分を少し押して開場。

番号順に入場します。

今回私はチケット買うタイミングが遅れてたのもあって入場はほぼ最後の方。

 

BAADの時に前列を引いた運と、オールスタンディングが初めてで様子を見たかった、というダブル要素があったので想定内。ゆっくり色々眺めて入場。

ドリンクを貰い待機。

 

入場が最後の方なのもあって当然後ろ側で観覧。

すぐ近くにモニターがあって後ろなのでぎゅうぎゅうに詰まっておらずゆとりがあったので良かったですね。

 

・そして始まるライブ

(注)以下ネタバレ。またセトリやMCは完璧に覚えていませんので細かい言い回しや曲情報が不正確な場合があります。

 

17時開演。

 

SEが大きくなり、メンバーが登場・・・するのかと思いきやモニターから映像が映し出されます。30周年、といった映像が流れた後、そのまま流れてきた曲が「最初で最後のLOVE SONG」。MV的な映像と共にスピーカーから音が。

しかもこの「最初で最後のLOVE SONG」、どうやらリ・レコーディング?されている音源でした。映像と共にフルで曲が流れました。

 

その後、遂にメンバーが階段から降りてきて登場。

 

演奏による1曲目は「MAD CITY GYANG」。

3rdアルバムの2曲目。ゴリゴリに激しいあのロックサウンドが目の前で奏でられる。

特にベーシスト加藤直樹のゴリゴリしたベースが圧巻。CD以上の気迫を感じさせる。

 

続けざまに「Noizy Beat」。

2ndアルバムの2曲目。CDで聴いて大好きな1曲でしたが、ライブで聴くとなんというグルーヴ感。これまた圧巻。止まることをしらないようなビートが刻みこまれ一気に会場はロックな雰囲気に。

 

そして「TINY DESTINY」が披露されました。YouTubeで公開されていた未発表曲ですね。

 

MCはボーカル高山征輝がメインで行い、3年ぶりの大阪ということで熱い想いや、コロナ禍を経てライブに対する想い、「ROCKは死なない」と兄貴肌全開のトークが。

途中のMCで高山さんが革ジャンを着てたのに対して「暑い!!!」って話してたのは笑いました(実際会場全体が熱気で暑かった)。

 

そういや「NO RETURN LOVE」も演奏されてましたね。「懐かしぃ~」と高山さんが言っていたのを思い出します。

 

今回のライブでは他に「絶対に 誰も」「BLOOD OF BLOOD」「渾身」「POOR BOY」などが披露されます。

 

「絶対に 誰も」は噂に聞いていたようにベースから始まる(TV Size Verみたいに)バージョンで初めて聴けて嬉しかったですね。そもそもこの曲はZYYGを知った10年前、私が中学生頃からi Podで何度も聴いていた曲なので、もう感慨深かった。

 

「LULLABY」ではなんと、イントロ後の歌詞が飛んで演奏がストップするというアクシデントが。

しかし、このアクシデントで会場は盛り下がるどころか、観客はが手拍子したり「頭から!!」コール。

そして2回目の「LULLABY」はZYYGを後押しするかのように観客全体が手拍子や拳を突き上げノッていました。

 

私は後方で見ていたのですが、間違いなくこの「LULLABY」が今回のライブのターニングポイントだったと思います。

それ以前は前方と後方でテンションがまばらだったけど、全体で後押しするようなムーブがあったので、オーディエンスにも一体感が生まれ、会場でのコール&レスポンスが一気に高まりました。

これをキッカケに、後方でも体てリズムを刻んだり、拳を突き上げたりする人が増えた気がします(私もそうでした)。

 

後半にはまた未発表曲「君に届け」や「Only Only You」も披露され早くCD音源で聴いてみたいと感じたり。

 

「something」では自然に発生したコール&レスポンスに高山さんが感極まって歌えなくなる場面も。

 

意外な選曲で言うと「風にまぶしい」ですね。

この曲はZYYGの中で一番高山&栗林のユニット感がある楽曲だったので。原曲で随所にある栗林さんのキラキラキーボードアレンジが無くなり4人のロックサウンドが奏でられる「風にまぶしい」は何とも言えない貴重な音だな、と思いました。

栗林さんのコーラスが無いと寂しい気もしてしまいますが、熱気でカバー。

 

「この情熱のそば」が披露され、ライブは終了。

この曲はライブで聴くとなおさら、ジーンときますね。

 

その後はアンコール。

1曲目「Re」では開始早々、今度は後藤さんのギタートラブルがありましたが、「これがライブだぜ」と高山さん。

 

2曲目は「JULIA」です。当時からアンコールで歌われていた曲、とどこかで聴いた覚えがありますが生のアンコール「JULIA」はとにかく楽しい。縦ノリビートっぷりが。

 

そしてアンコール最後の曲はデビュー曲「君が欲しくてたまらない」

30周年ライブなのに、この曲やらないのか~なんて思ってたら最後の最終に披露されました。

ライブで聴くと改めて分かる高山ボーカルのダイナミックマインドッ!っぷり。

こりゃ確かにビールのCMに似合いますね、ってぐらい熱いボーカルでした。栗林さんのコーラスが無いのが残念ですが、ライブサウンドでこの曲を聴けたのは良かったです。

 

栗林誠一郎が在籍していた1期からは3曲が選曲されました。どうなんだろ、多い方なのかな?「君が欲しくて~」は演奏する気はしてましたが「NO RETURN LOVE」も「風にまぶしい」も意外な選曲だなぁと思っていたので。

 

・ライブ終了後のサプライズ

ライブは熱気に包まれたまま終了しましたが、その後しばらくして物販に関するアナウンスがありました。

物販は開演前もされていましたが、終了後も行われることに。

 

Twitterの方でも当日に告知されましたが、3000円以上購入でメンバー直筆ポストカードがプレゼントされる、とのことで、私自身、行った際は物販に関しては渋っていたのでグッズの陳列を見ながら迷っていたんですよ(物販は後ろ側で行われたので後ろにいた私は直ぐに眺められるポジションだった)。

 

ところがしばらくして「メンバーが物販に立ち会います」とアナウンスが。

このアナウンスに会場はザワザワして、少しづつ物販に列を成します。

私はあえてもう少し様子見ようと列から離れて並びなおし。

 

その後、高山さんと後藤さんが階段を降りて会場へ登場。

 

そしてグッズを3000円以上購入すると高山さんと後藤さんにポストカードを手渡ししてもらえる、という条件に変わりまして、そういうことなら、せっかくなら購入してみるかー、と私も購入意欲が固まりそのまま並んで順番を待ちます。

 

この時点で私はだいぶ後方で、高山さんと後藤さんを遠目で見ながらどのグッズを購入するか考えていたんですが、「3000円以上購入でポストカード+写真撮影に変更になりました」と再度アナウンスが。

 

前の方がポストカード貰ってそのまま写真撮影している方もいたので、その影響か変更に。

まさかまさかの2ショットできる、って機会に変わりましてね。いやー残って見るもんですね、って思いながら私はZYYGタオル(赤)と8cmCD『この情熱のそばで』を購入。Tシャツ買いたかったんですけど、サイズの在庫無さそう?(あったのかな)だったのもあって。

 

『この情熱のそばで』をチョイスしたのは、既に持ってるんですけど、ライブで聴いて感動したからです。感動したので、改めてライブ会場で買った、という自分への付加価値が欲しかった。

『君が欲しくてたまらない』も欲しかったんですけどね。別ミックスの件もあって。

ただ財布に現金は4000円ぐらいしかなかったのでオーバー。

 

余談ですが、物販は事前に告知されていたグッズに加えて、歴代8cmCDシングルが販売されていました。12cmCDとしてリリースされた『GYPSY DOLL/BLOOD ON BLOOD/微笑みだけをくれないか』とアルバム3枚は売ってなかったです。

8cmCDは「幻の8cmCD!」みたいなアオリ文がありましたね。てっきり未発売のものかな?って勘違いしましたが、普通の歴代シングル盤です。

確かに今の時代だと8cmCDは幻扱いなのかもしれませんが。

 

でも一番の幻は私がブログで取り上げたような『君が欲しくてたまらない』別ミックスのような、まだネット上で確認されていない、存在するかしないか不明ですが別ミックス盤だと思います。正にマボロシ?

 

話は戻ります。

で、そのまま写真撮影の列に。もう並ぶ時からド緊張です。

中学生の時に擦り切れるぐらい聴いたアーティストと写真撮影ですよ。

そもそも私、写真撮られるの嫌いな人間なんですけど、憧れは嫌いを吹き飛ばしますね。

 

後藤さんにポストカードを貰い、高山さんと握手。

とりあえず絶対に言いたかったこと「会いたかったです」、この一言を精いっぱい伝えました。

その他にも「今24歳なんですけど、中学生の頃から大好きです」とか多少の会話をして、高山さんや後藤さんから「ありがとう」「また会いに来てね」とか言っていただきました。

 

そのまま写真撮影。

高山さん、後藤さんの間に挟まれパシャリ。後藤さんは私の肩に腕乗せてましたね。ソコがカッコいい。

高山さんは素敵な笑顔です。

 

最後にもう一度、お二人に握手をしていただき、自分なりに最大の笑みでありがとうございました!といって会場を後にしました。高山さんの手が暖かかった。

といってもド緊張でハイになっていたのでどこまで正確に伝えられたのか、わかりませんが(笑)。

 

会場を出ても興奮で体の震えが止まらないぐらいの体験です。

 

初めてライブに参加して生のZYYGを見れたのも感動ですが、まさか握手どころか会話+写真まで撮ってもらえて。最大の感動です。

2ショットの写真は人生の宝物です。

 

そんな幸福に満ちたライブでした。

いやー、行ってよかった。とにかくファンサービスが凄かったですね。

 

兄貴肌な佇まいにMCでバンドを牽引し、観客をも魅了する熱いボーカル高山さん。

舞台を縦横無尽に駆け回るギター後藤さん。

逆に動きは少ないもののクールにドッシリとベースを奏でる加藤さん。

パワフルなビートを刻む藤本さん(正直最後の挨拶以外後ろにいる私は見えなかった)。

 

4人のかけがえないロックサウンドが心臓に響いた一夜でした。

MCでは今後の方針ともいえるような事も話されていたので、今後のZYYGにますます期待です。

ZYYG official website

この情熱のそばで

この情熱のそばで

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