スラムダンク サウンドトラック第一弾
1994年3月12日 リリース
『SLAM DUNK オリジナルサウンドトラック』
収録曲
01 君が好きだと叫びたい by BAAD ★
02 桜木花道のテーマ~天才バスケットマン登場~
03 ダンクシュートを決めてやるぜ!
04 流川楓のテーマ~COOL GUY,RUKAWA~
05 かかってこい!!
06 赤木 剛憲のテーマ~ゴリ参上~
07 おとぼけ花道
08 赤木晴子のテーマ~ラヴリー晴子ちゃん~
09 なにがなんでも負けられない!
10 あなただけ見つめてる by 大黒摩季 ★
★→FULL Version(筆者追記)
概要と感想
大人気アニメ『SLAM DUNK』のサウンドトラック。
スラムダンクはBeingが主題歌から劇中BGMの全てを手掛けており、スラムダンク関連のCDも6枚リリースされている。
その内3枚がサウンドトラックで、残り3枚は主題歌集。
本作はBeingから最初にリリースされたスラムダンクのサウンドトラックにあたる。
なお、Beingの公式サイトでは『SLAM DUNK オリジナルサウンドトラック』と表記されているが、盤面には『TV Animation SLAM DUNK Original Soundtrack』と表記されている。
M01とM10は主題歌。
筆者は数週間前からスラムダンクをAmazon primeで全話見返した。筆者とスラムダンクに関しては「ぜったいに誰も」の際に述べた為、詳しいことは省略するが、最後に見たのが10年ぐらい前の再放送なので、見返して色々と気づいた点もある(TV MIXとか)。
余談になるが、昔のアニメ、それも長いこと続いたゴールデン枠+引き伸ばしのダブルパンチもあって、アニメーションの方は素晴らしい、ってほどでもなく、特に試合シーンになると、必ずといっていいほど静止画のカットや溜めた演出の引き伸ばしが多く、しょうがないとはいえ、モッサリしたアニメが残念、というかじれったい。
話を戻すが、最初にリリースされたサウンドトラックなのもあってか、比較的、物語の最初の方にかかっていたBGMが多い印象。
でもM02やM04、M6、M07、M08辺りは全話で基本良く流れていたイメージはある。
作曲は全てB・M・F名義だが、アレンジャーは複数おり、
M02・M03・M06・M08は加藤貴也
M04・M05・M07・M09は池田大介
となっている。
基本的にシンセサイザーとエレキギターを駆使したアレンジだが、ギターとして鈴木英俊が主題歌を除き全て参加。
from FEEL SO BADとして倉田冬樹がM02・M03・M06・M07・M08に参加。
from DIMENSIONとして勝田一樹がM07・M08に参加。
そして加藤貴也・池田大介は各々のアレンジ曲でシンセサイザーを演奏。
全体的にビート感のある、フュージョン系な感じもするサウンド。でもって疾走感もある。
倉田冬樹のギターが聴けるのは、彼のファンなら要チェックや(彦一のセリフ)。
Pickup Songs
03 ダンクシュートを決めてやるぜ!
試合とかが始まる前によく流れている印象のある曲。ドラムは打ち込みだが、鈴木英俊と倉田冬樹のギターはしなやかでカッコいい。
とはいえ、この曲以外にも言えるんだけど、2分ある曲が丸々かかっている場面は恐らく少ない。その為、曲の後半から流れるギターメインの箇所まで聴こえないっていうのがもったいないというか。
07 おとぼけ花道
これまたよく流れていた曲。
DJのスクラッチ音が入っていたり、勝田一樹のサックスといいオシャレなんだけど、タイトル通り「おとぼけ花道」って感じがする。
ギターはだいぶ野太く、ヘヴィにかき鳴らしている。この曲が、本アルバムで一番ヘヴィなギターサウンドだと思う。倉田さんも参加しているが、その影響もあるのだろうか。
08 赤木晴子のテーマ~ラヴリー晴子ちゃん~
副題には「晴子ちゃん」ってあるけど、アニメ見てると「ちゃん」より「さん」で呼びたくなるよね、ってどうでもいいことは置いといて。
勝田一樹のサックスとシンセサイザーがメインのリゾート感あるナンバー。勝田さんのサックスが好きなら聴いてみて損はないと思う。
曲の最後の方には軽快なエレキギターとサックスが共演しあっているのが印象的。
10 あなただけ見つめてる by 大黒摩季
エンディングテーマ。この曲の感想については、もしシングル盤を取り上げた時があれば、そちらに書こうと思う。
収録されているのはフルバージョン。
しかし、スラムダンクのアニメを見たことがある人ならわかると思うが、TV versionでは歌詞の内容が違っている。
まず、バスケットボールアニメなのに「サッカーさえも好きになったわ」とある歌詞はダメだと判断されたのか、「お料理もガンバってる」に置き換わったり、「あなただけ見つめてる〜」の後のフレーズはラストサビ「独りで待つ〜」につながる構成になっていたり、最後の「行けっっ!!夢見る 夢無し女!!」も尺の都合上なのか「行けっっ!!夢無し女!!」と変更されている。
バスケットボールアニメなのに「サッカー」が元々は使われていたり、正直、あまりアニメとリンクした感じはしない曲。
まぁ中国が舞台のアニメなのに「大和魂」って歌詞がある曲を主題歌にするBeingだし、アニメを意識して曲を作るというより、作った後に主題歌の営業でゲットしてきたものをそのまま採用してそうだけど。
本アルバムに収録されている音楽は通常の音源と同じもの。
つまりは、TV MIXは現状、どのCDでも聴けない音源となっている。
BAADの「君が好きだと叫びたい」はTV MIXが次のサウンドトラックに収録されたが、「あなただけ〜」は収録されず「世界が終わるまでは・・・」のTV MIXが収録されたため、飛ばされた形に。本作で収録されていれば貴重だったが・・・。
ZARDのように、後にBOX化でボーナストラックに収録・・・とかもしなさそうなんだよなぁ。
配信限定でリマスター化したぐらいだし。